目的

SCORE大学推進型(拠点都市環境整備型)* のGAPファンドは、令和2年7月に内閣府が選定した「スタートアップ・エコシステム拠点都市」における取組との連携により、名古屋大学を主幹とする“Tokai Network for Global Leading Innovation (Tongali)”が、当地域の大学発スタートアップ起業を促進することを目的としています。申請者は、実用テーマを探索する事前研修への参加を義務とし、各大学担当者による伴走支援が行われます。大学の基礎研究により生み出された「シード段階」の知的財産を、商品として試作可能かどうかを検証する「アーリーステージ段階」まで持ち上げることを目的にした募集であり、採択チームには研究開発費が分配されます。社会実装に意欲を持つ開発テーマを募集します。


* 国立研究開発法人 科学技術振興機構|研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム<社会還元加速プログラム(SCORE)大学推進型(拠点都市環境整備型)>2020年度採択機関の決定について
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1490/index.html

募集金額・件数等

  • 1件あたりの金額:500万円~最大1,000万円
  • 採択数:16 件
  • 本募集は令和2年度補正事業単年度予算であり、1回限りとする
  • 本資金使用期間:令和3年度内
  • 参画大学:8大学(名古屋大学、豊橋技術科学大学、岐阜大学、三重大学、名城大学、藤田医科大学、名古屋市立大学、愛知県立大学)

応募資格者

8大学に所属する教職員、学生
※ 但し、学生が申請する場合は担当教員との連名で申請すること

重複応募について

過去に他のGAPファンドに採択された場合や、採択中である場合でも、申し込み可能です。
但し、JST START事業に過去採択された内容は、対象外です。
また、JST SCORE チーム推進型との重複申請はできません。

資金用途

純粋な基礎研究用途は不可です。実証検証、安定性試験データ取得、市場調査、特許侵害調査など、大学の知的財産の実用化に直接貢献するものに限ります。既存及び立ち上げたベンチャー企業のため(登記費用や事務所経費等)には使用することはできません。

説明会の開催について

以下の日程にて、オンライン説明会を開催します。 ※両日同内容です。

  • 令和3年4月2日(金)11 : 00~12 : 00 → 終了しました
  • 令和3年4月9日(金)14 : 00~15 : 00 → 終了しました

申請・審査手順

1. SCORE大学推進型(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム 参加申請
まずは以下の一覧より各大学の産学連携窓口へお問い合わせください。プログラムのご紹介とともに、申請方法についてご案内させていただきます。
2. 事前研修受講
スタンフォード大学で開発されたリーンローンチパッドを用いて、新規事業を立ち上げるための効率的な仮説検証の方法を学びます。産学連携担当が伴走いたします。
【日程】令和3年6月18日(金)/6月29日(火)/7月16日(金) 全日程 9 : 30~13 : 00
3. GAPファンド審査会
令和3年8月10日(火)に審査会を実施します。
8大学の審査員及び外部有識者で構成されるSCORE GAPファンド審査会(守秘義務があります)により、審査を行います。
4. 採択後
採択者には、活動支援金が支給されます。採択者は、月1回程度の進捗報告会を経て、3月に開催されるDEMO DAY(成果報告会)にご参加いただきます。
※詳細は、お問い合わせ後に産学連携担当よりご説明させていただきます。

審査の観点

事業可能性を図る目安として、事前研修受講を義務とし、その検討内容を評価します。また、知的財産の創出、および知的財産の有効活用の視点を重視します。

採択後の会計処理、起業支援など

本資金の予算科目は研究開発費として分配され、所属する各大学を通しJSTに会計報告が行われます。本事業で行われた開発などにより得られた知的財産等の成果は、所属する大学の規程により帰属先が決まります。

その他

採択された課題は、所属機関、部局名、職名、氏名、技術シーズの名称、採択金額を公表する予定です。技術シーズの名称について、公表できる名称も申請書に記入してください。
JSTの公募要領に反する場合は、ご参加いただけない場合もございます。

お問い合わせに関して

〆切: 令和3年4月23日(金)

お問い合わせいただきました後、各大学の窓口より、申請方法をご案内させていただきます。

募集要項全体問い合わせ先

ご所属の大学窓口にお問い合わせください

名古屋大学

研究協力部社会連携課内 SCORE(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム担当
〒464-8601 名古屋市千種区不老町(NIC3階)
TEL:052-789-5545 / E-mail:tongali-x@aip.nagoya-u.ac.jp

豊橋技術科学大学

研究支援課 SCORE(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム担当 小早川貴昭
TEL:0532-44-6983 / Mail:chizai@office.tut.ac.jp

岐阜大学

研究推進部 研究企画課内
SCORE(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム担当
TEL:058-293-2087 / E-mail:gjai03003@jim.gifu-u.ac.jp

三重大学

学術情報部 社会連携チーム SCORE(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム担当
TEL:059-231-5549 / E-mail:syakai-t@ab.mie-u.ac.jp

名城大学

社会連携センター
SCORE(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム担当
TEL:052-838-2473 / E-mail:ccr@ccml.meijo-u.ac.jp

藤田医科大学

研究支援推進本部事務部 研究費管理課
産学連携推進センター事務担当:戸次べっき
TEL:0562-93-9866 / E-mail:fuji-san@fujita-hu.ac.jp

名古屋市立大学

産学官共創イノベーションセンター
SCORE(拠点都市環境整備型)GAPファンドプログラム担当
TEL:052-853-8309 / E-mail:ncu-innovation@sec.nagoya-cu.ac.jp

愛知県立大学

愛知県立大学 情報科学部 准教授 神谷幸宏
TEL:0561-76-8789 / E-mail:kamiya@ist.aichi-pu.ac.jp

Q & A

2021年4月2日および9日に開催したGAPファンドプログラム説明会での質問事項をまとめました。
なお、本Q & Aの内容とJSTの公募要領の内容が矛盾する場合は、JSTの公募要領の内容が優先されます。

Q1. 起業前のテーマに限るというのはどういう意味でしょうか?すでにあるスタートアップ企業で始める新しいプロジェクトなら対象になりますでしょうか?

A. 既にある企業において行うプロジェクトは対象外です。登記前(起業前)のプロジェクトに限定しています。また、 すでに別のプロジェクトで起業されている場合は、既に立ち上げたベンチャーにて研究開発を行うことができない合理的な理由を明確に提示いただくことが必要です。

Q2. 知財をすでに取得していることが前提という理解でよろしいでしょうか?

A. 取得していることが望ましいですが、必須ではありません。ビジネス優位性という観点で、知財戦略がある方が望ましい場合は多く、出願はご検討ください。

Q3. スケジュールについて研究者の方々に配布できるスライドはございますでしょうか?

A. 本ページを参照いただくか、詳しくは各機関の窓口にご相談ください。

Q4. 8月10日の審査は、(1)何人の審査員ですか (2)どこの所属の方ですか (3)分野ごとに別けるのですか、それとも全分野一括ですか?

A. 審査員の数は最終確定していませんが、プログラム参加者には事前共有させていただく予定です。外部有識者と大学関係者の混成を予定しています。
審査を分野ごとに分ける予定はありません。

Q5. GAPファンドで作製した試作品や、購入した設備(サーバー等)については、起業した法人に移管等可能になりますでしょうか?

A. 利益供与等にならないように注意が必要です。別途契約時にご所属の大学及びJSTに確認をお願いいたします。

Q6. 学生さんが代表者として申請できますでしょうか?

A. 学部生はできません。修士・博士は可能ですが、担当教員の記載が必要です。

Q7. GAPファンドのチームメンバーには学部の学生を含めても良いのでしょうか?

A. 可能です。

Q8. メンターはどういう方ですか? 事務局で決めるのですか。こちらの希望で選択できるのですか。

A. 起業経験のある起業家を中心に選定しているます。得意分野が分かれるよう様々な方へお願いしています。事務局でアレンジを行うので、選択はできません。

Q9. 推進費の使途に出てくる「研究担当者」とは、誰のことでしょうか?

A. 申請書作成の際に記載いただく「研究開発者」等、実際に研究を行う対象者を指します。本予算で研究対象者の人件費は支出できません。

Q10. 研究代表者があるベンチャー企業の株主である場合,そのベンチャー企業に試作費を支払うことはできますか?

A. 各機関の利益相反の規定によるため各機関の窓口へ問い合わせをお願いいたします。

Q11. 修士1年なのですがTongaliプロジェクトに参加しながら、GAPファンドに参加することは可能でしょうか?

A. 可能です。

Q12. 人件費は出せますか?

A. JST公募要領 P.42を確認ください。一部、支出可能です。

Q13. プロトタイプ作製に係る外注費について、もう一度ご説明いただけないでしょうか?

A. 外注は可能ですが、そこに研究要素含むことはできません。

Q14. スライドテンプレートはいつ頃手に入れられますか?

A. プログラム参加者に対し、5月下旬~6月上旬に配布予定です。

Q15. 予算の使用範囲について

A. JST公募要領 P.42を確認ください。

Q16. メンタリングはオンラインでも可能か?

A. 可能です。可能な限り、研究代表者の都合に合わせて実施したいと考えています。

Q17. 大学院生が研究中等に発明した技術シーズであっても、大学がその技術シーズの権利を有しているとなれば応募することは可能か?

A. 以下の2つの条件を共に満たしている場合であって、その他の要件を満たす場合は、申請可能です。

  • 大学等の研究機関に在籍するが学生(修士課程、博士課程)が開発・発明した技術シーズであること。
  • 研究機関がその技術シーズの権利を有していること(研究機関がその技術シーズの権利を有していなくても、ベンチャー設立後に研究機関に一定額(ストックオプション等含)を寄付することを計画する場合等も含む)。