令和6(2024)年度 大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム GAPファンドプログラム『ステップ2』
目的
令和6(2024)年1月に、東海地域に拠点をおく16機関が、Tokai Network for Global Leading Innovation (Tongali) プラットフォームとして、大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラムに採択されました。これは、Tongaliプラットフォームが、「ものづくり産業集積地としての基盤を活かした”ディープテックイノベーション”のグローバル拠点形成」を掲げ、未来に繋がる価値を創り、届けることができるトンガった技術を発掘・人材を育成し、技術・イノベーションの観点から描くスマート社会「Tech Innovation Smart Society」を具現化するスタートアップ・エコシステムの実現を目指します。
この取組の一環として、GAPファンドプログラムを実施します。ここでは、社会・経済にインパクトを生み、国際展開を含め事業成長するポテンシャルを有する、大学等のアカデミアから生まれるスタートアップの創出を、質・量ともに格段に充実させることを目的にしており、大学の技術シーズの発掘、研究開発課題の募集・選考を行い、採択後、研究代表者等に対して、研究開発費(GAPファンド)の適切な配賦、起業ノウハウ等の学習、ビジネスモデルのブラッシュアップ、想定顧客訪問サポート、人材のマッチングやEIR制度を通したCxO人材の供給、メンタリングプールを活用した支援、海外研修を実施し、更にはプラットフォーム内でDemo Dayを開催し、同プログラムで支援を行った研究開発課題について、エンジェル投資家やVC 、将来の提携事業先企業等に対し、活動成果を発表(ピッチを含む)する場を提供します。
GAPファンドプログラムについては、ステップを以下の通り「ステップ1(応用研究)」、「ステップ2(概念検証・スタートアップ組成)」に分けて実施しており、今般の公募については、令和6年度「ステップ2」への参加者を募集するものとなります。
尚、「ステップ1」については、令和5(2023)年度公募については終了しており、令和6年度公募については、今秋季開始を予定しております。
【ステップ1】 応用研究 |
【ステップ2】 概念実証・スタートアップ組成 |
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対象 | 基礎研究の成果について、ビジネスとしての可能性を評価できる段階まで引き上げることを目指します。 | 前半ではビジネスとしての可能性の評価と実証(PoC)を行い、起業にあたってクリアすべき課題の解決を目指します(概念実証)。 後半ではこれら取組に加え、大学等発スタートアップの組成とVCが投資判断できるレベルに向けて、PoCを継続して実施します(スタートアップ組成)。 |
また、基礎的な研究への支援、および起業後の企業に対する支援につきましては、本GAPファンドプログラムの支援対象となりませんので、ご注意下さい。但し、本プログラム中に起業した場合、その限りではなく、起業後の支援継続の可能性があります(詳細については検討中)。
申請コース
「医療系(創薬以外)」、「医療系(創薬)」または「モノづくり-Deep Tech他」のいずれかの技術分野に申請いただきます。
医療系(創薬以外) | 医療分野、介護・福祉分野が対象 (詳細は、参加者募集要項<別紙3>を参照) |
医療系(創薬) | 人間に対する治療薬、創薬プラットフォーム、再生医療等製品が対象 (詳細は、参加者募集要項<別紙3>を参照) |
モノづくり-Deep Tech他 | 上記以外が対象 |
申請可能期間・金額
申請期間 | 最長3年 (申請は1年毎とするため、1年、2年、3年での申請が可能) |
申請金額 | 医療系(創薬以外): 最大6,000万円 医療系(創薬): 最大1億円 モノづくり-Deep Tech他: 最大6,000万円 |
1年間の最大申請金額 | 医療系(創薬以外): 3,000万円 医療系(創薬): 5,000万円 モノづくり-Deep Tech他: 3,000万円 |
※但し、真にやむを得ない場合、実情に応じ、1年間で最大6,000万円(医療系(創薬)は1億円)の申請を可とします。
その場合、審査会への申請書提出時に、規定内3,000万円(同5,000万円)の予算案と、希望申請額の予算案の双方を作成し、やむを得ない理由を説明する事を条件とし、審査会で可否を判断します(詳細は事務局までお問い合わせください)。
※但し、0円申請の期間設定は不可とします(以下の(例)の様な設定は不可)。
(例)期間3年、金額6,000万円(1年目:3,000万円、2年目:3,000万円、3年目:0円)
※尚、上記採択金額は直接経費であり、別途同経費に対する30%の間接経費も配分されます。
間接経費の取扱いについては、研究者の所属大学にお問い合わせください。
※本「ステップ2」に一度採択されると、再度の申請は不可となるため、申請期間の選択は慎重に実施してください。
採択数
各コース合算で4件程度(申請数の50%程度を想定)
※採択数につきましては、変更の可能性もあります。
本資金支援期間(予定)
令和6年10月~11月頃より各コースで定められた支援期間終了時迄
事業化推進機関について
- 本GAPファンドプログラムでは、ステップ2への申請は、事業化推進機関との共同申請を必須としています。下記の1~5の全ての要件を満たす事業化推進機関との連携構築に取組みながら本GAPファンドプログラムを実施していただきます。
- また、事業化推進機関については、Tongaliの認定制としており、本プログラムにエントリーした研究者については、エントリー後、認定を受けた事業化推進機関とのマッチングの機会を提供します。
- 事業を構想する能力(起業前段階を含むスタートアップの事業育成や資金調達に関する実績や戦略・計画の立案能力)を有している。
- 大学等と連携しながら一体的に事業育成できる熱意及び実績を有しており、本公募プログラムにおいて大学等との良好な関係を構築できる。
- Tongaliが行う事業化に不可欠な人材(経営者候補人材含む)の確保・マッチングに協力するとともに、関係機関等との連携が可能。
- 市場ニーズ把握や事業展開に強みを有し、そのニーズを踏まえて事業化に向けて必要なリソースを集め、事業化を実現できる(国際的な市場ニーズの把握や事業展開に強みを有すると、なお望ましい)。
- 設立に関与した大学等発スタートアップに対して出資できる機能を有しているか、または設立後に出資を呼び込むためのネットワーク等を有している。
事業化推進機関一覧
- アントロッドキャピタルジャパン株式会社
- ANRI株式会社
- AN venture partners
- 株式会社MTG Ventures
- 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
- QBキャピタル合同会社
- ジャフコグループ株式会社
- 新生キャピタルパートナーズ株式会社
- STATION Ai Central Japan 1号投資事業有限責任組合
- ゼロイチキャピタル合同会社
- DCIパートナーズ株式会社
- 株式会社ディープコア
- 株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ
- 東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
- Beyond Next Ventures株式会社
- 株式会社ファストトラックイニシアティブ
- 株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル
- 三菱UFJキャピタル株式会社
- MedVenture Partners株式会社
- 静岡キャピタル株式会社
応募資格等
- 研究代表者として応募できるのは、下記15機関に所属する教職員、学生です(※但し、修士課程、博士課程の学生に限り、学部生は対象とはなりません。また、学生が申請する場合は担当教員との連名で申請してください)。
- 研究代表者が学生(修士・博士課程)の場合、最長4年間(ステップ1とステップ2の期間合計)で金額上限500万円とします(ステップ1、2については参加者募集要項<別紙4>をご確認ください)。
- すでに起業したベンチャー企業への技術移転が目的の場合は、本制度の趣旨と異なるため、研究代表者にはなれません。ただし、応募の要件を満たす限りにおいて申請は可能であり、既に立ち上げたベンチャーにて研究開発を行うことができない合理的な理由を明確に提示いただくことが適えば、申請は可能です。
- 詳細につきましては、参加者募集要項<別紙1>の「研究代表者やシーズの要件について」をご確認ください。
【か】
岐阜大学
岐阜薬科大学
【さ】
静岡県立大学
静岡大学
静岡理工科大学
自然科学研究機構
【た】
豊田工業大学
豊橋技術科学大学
【な】
名古屋大学
名古屋工業大学
名古屋市立大学
【は】
浜松医科大学
藤田医科大学
【ま】
三重大学
名城大学
重複実施・応募について
- 過去にTongaliや他のGAPファンドに採択された場合であっても申込可能ですが、一定の制限がありますので、詳細は参加者募集要項<別紙1>の「研究代表者やシーズの要件について」をご確認ください。
- 本GAPファンドにつきましては、令和6年秋頃、「ステップ2」の前フェーズにあたる「ステップ1」を公募する予定です。目的に応じたステップに応募ください。また詳細は参加者募集要項<別紙4>をご確認ください。
- 「ステップ2」 の研究開発課題において、より大規模な展開を早期に求める場合、本公募プログラムにおける実施期間中に、本基金事業の「ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム」への応募を可能とします。ただし、採択された場合、本GAPファンドプログラム「ステップ2」支援はその時点で中止となります。詳細については、事務局にご相談ください。
資金用途
研究代表者がビジネスモデルのブラッシュアップ、試作品製作、データ(実験結果、計算結果)等の整備を進めるための費用となります。純粋な基礎研究用途は不可です。また、既存及び立ち上げたベンチャー企業のため(登記費用や事務所経費等)には使用することはできません。
詳しくは、JST公募要領のP.56~P.58を確認ください。
申請・審査手順
- GAPファンドプログラム「ステップ2」へのエントリー
- 本ページよりエントリー用紙を入手し、期限(5月10日(金)正午)までに提出して下さい。
- 尚、本GAPファンドプログラム「ステップ2」への審査会に向けての申請を検討している研究チームはエントリーを必須とします。
- 起業支援人材のアサイン
- エントリーいただいた研究者チームに対し、事務局より、研究代表者が所属する大学の起業支援人材をアサインします。
- 事業化推進機関とのマッチングイベント(下記)への参加
- 事業化推進機関とのマッチングイベントを開催しますので、そちらに参加してください。
※既に事業化推進機関に該当するVCの支援を得られている研究者チームについても、同イベントへの参加は必須です。詳細はエントリー説明会にて説明します。 - マッチングイベントを通し、共同申請(伴走)する事業化推進機関を特定してください。
※尚、共同申請(伴走)する事業化推進機関が決まらない場合、「ステップ2」に申請できません。
- 事業化推進機関とのマッチングイベントを開催しますので、そちらに参加してください。
- GAPファンド審査会
- 別途、所定の申請書を提出して下さい(後日エントリー者にご案内します)。申請期間は令和6年8月一杯を予定しています。
- 審査会は令和6年9月の実施を予定しています。
- 外部有識者で構成されるGAPファンド審査会(守秘義務があります)により、審査を行います。また、審査会は「モノづくり-Deep Tech他」、「医療系(創薬、創薬以外)」の2つに分けて実施します。
- 採択後
- 採択者には、活動支援金が支給されます。事務局が経営者候補人材マッチング機会、海外研修、PoC実施支援等を含めたインキュベーションプログラムを提供しますので、事業化推進機関と共に事業・技術開発を進めて下さい。
- 尚、申請時に設定したマイルストンの達成審査を1年毎に実施し、評価します。マイルストンを達成していないと評価された研究チームについては、2年度目以降の資金は提供されず、その時点で終了となります。
- また、支援期間終盤前後に成果報告会を実施します。
事業化推進機関とのマッチングイベント
事業化推進機関マッチングDAY1
応募者によるピッチをオンライン(Zoom)で実施します。
下記日程のいずれか1日に参加いただきます。
また、記載の時間帯の中でご発表頂く時刻については、別途調整します。
- 5月23日(木)16:00~18:00
- 5月24日(金)13:00~15:00
事業化推進機関マッチングDAY2
事業化推進機関によるピッチ・懇親会をオフラインで開催します。
参加必須です。但し、ご参加が難しい場合は事務局にご相談ください。
- 日時: 5月30日(木)15:00~20:00
- 場所: PRE-STATION Ai Connect Room (WeWork名古屋内)
(愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート 11F)
募集要項・エントリー用紙
GAPファンドプログラム『ステップ2』参加者募集要項(PDF, 0.9 MB)
GAPファンドプログラム『ステップ2』エントリー用紙(Word, 76 KB)
提出物・提出先・提出期限
- 提出物: エントリー用紙
- 提出先: 大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当 tongali-x@aip.nagoya-u.ac.jp
- 提出期限: 令和6年5月10日(金)正午 → 締め切りました
採択後の会計処理、起業支援など
本資金の予算科目は研究開発費として分配され、所属する各大学を通しJSTに会計報告が行われます。本事業で得られた知的財産等の成果は、産業技術力強化法第17条に掲げられた事項を研究機関が遵守すること等を条件として、研究機関に帰属します。
その他
- 採択された課題は、所属機関、部局名、職名、氏名、技術シーズの名称を公表する予定です。技術シーズの名称について、公表できる名称も申請書に記入してください。
- 以下のJSTの公募要領に反する場合には、ご参加いただけない場合もあります。
エントリー説明会
本GAPファンドプログラム「ステップ2」のエントリー説明会をオンラインで開催します。
内容は両日同じですので、事前お申し込みの上、どちらか一方にご参加ください。
ご都合がつかない方のために、後日説明会のアーカイブを公開します。
1回目: 4月18日(木)11:00~12:00 → 終了しました
2回目: 4月24日(水)14:00~15:00 → 終了しました
エントリー説明会アーカイブ
説明会の録画をご視聴いただけます。
ご希望の方はフォームよりお申し込み下さい。自動返信メールにて視聴URLをお知らせします。
※ 自動返信メールがお手元に届かない場合は、お手数ですがその旨お知らせください。[連絡先]
説明会資料(PDF, 2.56 MB)
※ コンテンツのコピー、印刷を制限しております
応募締め切りに伴い、説明会アーカイブ・資料の公開を終了しました
募集要項全体問い合わせ先
ご所属の大学窓口にお問い合わせください。
名古屋大学
スタートアップ推進室
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:052-559-9682
E-mail:tongali-x@aip.nagoya-u.ac.jp
豊橋技術科学大学
研究推進課 外部資金係
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:0532-44-6983
E-Mail:chizai@office.tut.ac.jp
岐阜大学
研究推進部 研究推進課内
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:058-293-2087
E-mail:kes-sangk@t.gifu-u.ac.jp
三重大学
研究・地域連携部 社会連携チーム
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:059-231-5549
E-mail:syakai-t@ab.mie-u.ac.jp
名城大学
学術研究支援センター
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:052-838-2036
E-mail:sangaku@ccml.meijo-u.ac.jp
藤田医科大学
研究推進本部 産官学連携推進センター
担当 井上
TEL:0562-93-9866
E-mail:san-ren@fujita-hu.ac.jp
名古屋市立大学
産学官共創イノベーションセンター
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:052-853-8308
E-mail:ncu-innovation@sec.nagoya-cu.ac.jp
静岡大学
イノベーション社会連携推進機構
スタートアップ事務局
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:053-478-1713
E-mail:startup@adb.shizuoka.ac.jp
浜松医科大学
光医学総合研究所 光トランスレーショナルリサーチ推進部門 スタートアップ創出支援室
TEL:053-435-2230
E-mail:amanoy@hama-med.ac.jp
豊田工業大学
研究支援部
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:052-809-1723
E-mail:research@toyota-ti.ac.jp
岐阜薬科大学
事務局庶務会計課 政策係担当
TEL:058-230-8100
E-mail:syomuk@gifu-pu.ac.jp
名古屋工業大学
産学官金連携機構
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:052-735-5510
E-mail:liaison@adm.nitech.ac.jp
静岡県立大学
地域・産学連携推進室
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当(芝田・牧田・青島)
TEL:054-264-5124
E-mail:renkei@u-shizuoka-ken.ac.jp
静岡理工科大学
総務部 社会連携課
大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当
TEL:0538-45-0108
E-mail:shakai@sist.ac.jp
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
事務局研究協力課研究支援係(産学連携事務担当)
TEL:03-5425-1318
E-mail:nins-sangaku@nins.jp
採択結果
モノづくり-Deep Tech 他
岐阜大学 工学部 | 教授 | 加藤 邦人 | あらゆる検査を言語と画像の例示だけで実現する、大規模画像言語マルチモーダルモデルによる汎用外観検査AIの開発 |
医療系(創薬以外)
名古屋大学 医学部附属病院メディカルITセンター |
講師 | 古川 大記 | 全国疾患レジストリを背景とした間質性肺炎のオンライン合議診断プラットフォームと、革新的な診断・治療SaMDの開発と事業化 |
医療系(創薬)
※ 氏名五十音順
名古屋大学 大学院工学研究科 | 教授 | 浅沼 浩之 | 核酸医薬用新規プラットフォームとしての非環状型人工核酸の開発 |
名古屋大学 大学院理学研究科 | 教授 | 阿部 洋 | 持続性及び組織疾患特異性を有する環状mRNA創薬の開発 |
名古屋大学 大学院工学研究科 総合エネルギー工学専攻 |
教授 | 瓜谷 章 | 次世代ホウ素中性子捕捉療法(NextGen BNCT)の事業化:血液がん,乳がんへの臨床適用 |
名古屋大学 大学院医学系研究科 | 講師 | 神田 光郎 | アンチセンス核酸医薬を用いた癌腹膜播種腹腔内治療法 |