起業・ベンチャー支援
Entrepreneurial & Venture support

“支えがとんがる強さをつくり、価値を生む”

Tongaliプロジェクトでは、人材育成と起業支援の連動を強化し、心理的なハードルを下げることで、多くのベンチャー企業の創出と発展に寄与していくことを目指しています。とりわけ起業支援では、本学のシーズやアイデアを基に、新たなビジネスを始めようとする者に対し、必要な施設や設備(ハード面)、さらには各種サービスや支援プログラム(ソフト面)を提供することによって、リスクの低減を図り、事業化の促進に貢献していくことを目的としています。

起業家には現状の能力、経営資源(ひと、もの、資金、情報)の枠・限界を超えて、事業機会を継続的に見出していくことが求められます。起業家がこれらの困難を乗り越えるため、柔軟できめ細やかな起業支援プログラムを提供していきます。

資金調達

事業リスクの高いベンチャーが資金調達をする場合、創業期は個人投資家(エンジェル)、成長期にはベンチャーキャピタル(VC)など、事業ステージに応じて出資先が替わっていくのが一般的です。特に、大学発ベンチャーは研究開発型の企業が多く、アイデアや基礎研究段階に留まっているものも見受けられます。

同時に、高度な技術シーズや開発計画を投資家に理解してもらうことは非常に困難です。Tongaliプロジェクトでは、大学発ベンチャーに投資実績のあるVCと連携することで、シード、アーリーステージから出口まで、資金調達に関する適切かつシームレスなマッチング支援を実施していきます。

名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャーファンド

http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/researcher/university/5gf/

名古屋大学、岐阜大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学および三重大学(以下、5大学)と、日本ベンチャーキャピタル株式会社は、5大学に由来するベンチャー企業に投資を行う「名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャーファンド」の創設を平成27年10月に合意し、日本ベンチャーキャピタル株式会社が平成28年度より投資を開始しました。

東海広域5大学ベンチャー起業支援:スタートアップ準備資金

「名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャーファンド」の運営に連動して、大学の基礎研究により生み出された「シード段階」の知的財産を、商品として試作可能かどうかを検証する「アーリーステージ段階」まで持ち上げることで大学発ベンチャーの起業を促進することを目的としたギャップファンド「東海広域5大学ベンチャー起業支援:スタートアップ準備資金」を設立しました。

・年間総額:1,600万円程度
・1件あたりの金額:200万円程度
・年間採択数:原則10件以内
・平成28年度から平成32年度までの5年の間に募集を行う。募集は年1回を予定。
・本資金使用期間:1年又は2年いずれでも可。

名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー2号ファンド

http://www.nagoya-u.ac.jp/info/20181206_jimu.html

東海地区産学連携大学コンソーシアムを構成する名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、岐阜大学、三重大学に由来するベンチャー企業への投資を目的とする「名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー2号ファンド」の運営事業者がBeyond Next Ventures株式会社に決定し、協定調印式が2018年12月4日に行われました。

施設・設備

大学での研究成果を活かしたベンチャー企業の育成拠点として、各大学にインキュベーション施設を設けています。

■各大学のインキュベーション施設

名古屋大学

豊橋技術科学大学

三重大学

支援者

日本でもメンターという言葉が広く定着した印象をうけます。皆様もご存知のとおり、「オデュッセイア」に登場する賢者「メントール」が王子の教育係りを引き受けたことがこの起源です。
近年、情報が氾濫し、ニーズが多様化する中、いわゆる“教科書”的な学びや研修では、個々の成長を担いうる教育に限界がきています。ここで重要なことは、自らが知るべき内容、克服すべき課題を明確にし、“先生”を探しだすことです。
Tongaliプロジェクトでは、バイオからIT、投資の専門家まで、多種多様な経験と知識、国内外に幅広いネットワークを有する支援者(メンター)を紹介し、効果的な事業推進を支援していきます。
またメンターは技術的な指導に限らず、心理的な側面や考え方、価値観に対する話し合いなど、より本質的で重要な問題にも柔軟に対応します。

情報発信

全てのビジネスは“理解者”をつくることから始まります。

あらゆるビジネスは、技術や事業内容、さらには自分自身を理解してもらうことから始まります。殆どの場合興味すら示してもらえず、興味(Interesting)が事業と自分自身を成長させることです。この過程こそがイノベーション創出プロセスになります。つまり、情報発信は、想像している以上に明確な顧客・投資家目線と高い目的意識が必要とされます。

Tongaliプロジェクトでは、多面的な情報発信や顧客との議論の場を提供することで、理解者や支援者開拓の支援を行っていきます。

地域連携

ビジネス環境の変化が激しい中、自前主義で事業を進めていくことは極めて困難です。一方、ベンチャー企業の事業計画は、社会接点の中で仮説と検証を効果的に繰り返し、洗練させていく必要があります。この様な中、新たな技術や情報など、成長に資する経営資源を取り込む上で、地域と連携を図ることは最も有効な手段です。

とりわけ、愛知県はものづくりの地域として、日本有数の産業集積地区です。Tongaliプロジェクトでは、地域資源とベンチャー企業を効果的に結びつけ、ビジネスを成長させることを支援します。

支援プログラム

Tongaliのサポーター企業・団体より、事業化に向けて積極的に活動する起業家を支援するプログラムが提供されています。
活用を希望するプログラムに関しては、Tongali事務局までお問い合わせください。